編者簡介

曾秋桂

　　淡江大学副教授、東呉大学兼任教授、銘伝大学兼任教授、

• 偶然の織り成す運命の物語――村上春樹『一人称単数』『猫を棄てる』における回想と虚構の交錯―― 沼野充義(第1頁)
• 運命・必然・偶然――村上春樹の小説におけるミッシング・リンク―― 中村三春(第41頁)
• 三部作として読む『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の運命――「五月」、「手」、「夢」、「父」を手掛かりに―― 曾 秋桂(第69頁)
• 〈運命〉の人々――『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』論――齋藤正志(第89頁)
• 村上春樹『1Q84』における運命――神という語の文法――荻原桂子(第103頁)
『スプートニクの恋人』の「運命」的な変化――すみれを軸に――石川隆男(第129頁)
村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』における〈機械〉的運命 袁　嘉孜(第153頁)
村上春樹と筒井康隆――世界的作家の宿命を超えた関係―― 横道　誠(第169頁)
変奏される「運命」の女――村上春樹と福永武彦――内田　康(第195頁)
人間の〈運命〉に関わる化物たち――村上文学における民俗学的要素をめぐって―― 鄒　波(第227頁)
村上春樹文学における「運命」――短編小説「四月のある晴れた朝に100 パーセントの女の子に出会うことについて」を中心に―― 楊　炳菁(第257頁)
『女のいない男たち』におけるファム・ファタール表象と男たちの運命――「ドライブ・マイ・カー」「独立器官」と「木野」を中心に―― ダルミ・カタリン(第277頁)
音楽は「運命」を語れるか――村上春樹「イエスタデイ」論――阿部翔太(第307頁)
「運命」としての「ウィズ・ザ・ビートルズWith the Beatles」論――摂取の関係と共に――黄 如萍(第337頁)
アクティブラーニングを取り入れた読解授業の実践報告――村上春樹における運命と『ノルウェイの森』のイラストからの一考察――佐古 恵里香(第361頁)
村上春樹による文学的運命への挑戦――文章構成における近代から現代への探求――落合由治(第385頁)